1月 11, 2023 13:50 Asia/Tokyo

WHO世界保健機関が、長距離航空便でのマスク着用への支持を示しました。

ロイター通信が英ロンドンから報じたところによりますと、米国で新型コロナウイルスの最新のオミクロン株派生型の感染が急拡大していることから、WHO当局者は10日火曜、各国が長距離航空便利用者へのマスク着用推奨を検討すべきとの見解を発表しました。

WHOの欧州当局は記者会見で、欧州ではオミクロン株派生型「XBB.1.5」が少数ながら検出され、増加していると指摘しています。

WHOの欧州緊急事態対応担当幹部のキャサリン・スモールウッド氏は、長距離便などリスクが高い環境では利用者にマスク着用を推奨すべきだとした上で「これは新型コロナの感染が広がっているあらゆる場所から到着する利用者に推奨すべきだ」と述べました。

その一方で、特定の地域だけに焦点を当てないことが重要とし、対策を検討する場合は「渡航対策は非差別的な方法ですべきだ」との見解を示しました。

米保健当局は、今月7日までの1週間の新型コロナ新規感染者のうち、「これまでに検出されたオミクロン株派生型の中で最も感染力が強いとされる、XBB.1.5が27.6%を占めた」と発表しました。

もっとも、XBB.1.5が世界各地で感染拡大の波を引き起こすかどうかはまだ不透明であり、専門家は現在のワクチンは引き続き重篤な症状や入院、死亡を防ぐ効果があるとの見方を示しています。

なお、WHOはかねてから、中国で新型コロナの感染が拡大し、重症者の報告が増加していることに強い懸念を示すとともに、中国に対し重症度や入院患者数、集中治療室の必要性など、より詳細な情報を提供するよう求めています。

 


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