英紙、「サウジが著名な説教師に死刑判決」

英紙ガーディアンが、サウジアラビアの司法当局が著名な説教師に死刑判決を下したことを報じました。

ガーディアン紙は15日日曜、サウジアラビアの裁判所が、5年余り拘留していた著名なサウジ人の説教師・カルニ師（Awad bin Mohammed Al-Qarni）に対し、死刑判決を下したと報じました。

同紙は、サウジ政権を握るサウード王家の反対派であることから国を離れてロンドンに移住した同師の子息、ナーセル氏が提供した文書によって、サウジ当局がカルニ師に死刑判決を下したことを確認したとしています。

この記事によれば、サウジ司法当局は、カルニ師のツイッター、ワッツアップ、テレグラムといったSMSアカウントに侵入し、同師がサウジ政府によりテロ組織に指定された組織・ムスリム同胞団を、これらのアカウントを使って支援していたと主張しました。

サウジのサルマン皇太子は、2017年に後継者の座に就いて以降、自国内で抑圧的かつ残忍な治世の見本のような行動を取り続けてきました。サウジ当局は死刑を、国内に恐怖を広めて、特にサウード王家の分解を計画している人権活動家らに対し脅しをかけるための、政治的道具として用いています。

サウジ司法当局はこの数週間、多くの自国の説教師に対して長期の懲役刑を言い渡しており、さらに一部の収監者の懲役期間も延長しています。

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