1月 26, 2023 19:26 Asia/Tokyo

米カリフォルニア州で21日から23日にかけて、3件の銃乱射事件が発生し、合わせて19人が死亡しました。

21日夜にロサンゼルス郊外のモントレーパークで起きた銃乱射事件では、57~76歳までの11人が犠牲になりました。現場は市内のアジア系住民が多く住む地域で、旧正月のイベントが開かれていました。

続いて23日午後には、カリフォルニア州北部のハーフムーンベイで銃乱射事件が発生。マッシュルーム農場で働く移民労働者ら7人が死亡しました。

さらに同じ日、オークランドでも、銃撃によって1人が死亡、7人が負傷しました。

カリフォルニア州のニューサム知事は23日、モントレーパークでの事件の被害者を病院に見舞っていたところ、ハーフムーンベイで起きた事件について知らされました。同知事は「悲劇に次ぐ悲劇だ」とツイートしました。

1月に入り、米国では既に40件の銃乱射事件が発生しています。過去、年頭にこれほど多くの件数を記録した年はなく、ニューサム氏は、米国でのみこのような事態が起きていると指摘し、「誰も安全を実感できない」と述べました。

調査によれば、米国の一般市民が保有する銃火器の数は合わせて3億9300万丁であり、市民100人あたり120.48丁保有している計算となります。こうした一般市民による銃の携帯は、同国の治安の悪化につながっています。

米国は、銃犯罪の件数が他国よりも突出しており、その人口は世界の5%でありながら、世界の銃犯罪の31%が同国内で起きています。

米国はまた、幼稚園などで銃犯罪から身を守る方法を教えている唯一の国でもあります。

CDC・米疾病予防管理センターによれば、昨年の米国の子供や若者の死因のトップが銃犯罪であり、交通事故による死者よりも多くなっています。

 


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