ギリシャ市民が米国務長官の訪問に合わせて抗議デモ
2月 22, 2023 20:11 Asia/Tokyo
ギリシャで、反戦活動家らがアントニー・ブリンケン米国務長官のギリシャ訪問に抗議し、同国にある米大使館および領事館前でデモを行いました。
KNEギリシャ共産主義青年同盟に属する数千人のギリシャ人青年および同運動の支持者らは21日火曜、首都アテネでブリンケン国務長官のギリシャ訪問に抗議し、「ギリシャから米国・NATO北大西洋条約機構の基地を撤去せよ」、「帝国主義的介入には協力しない」といったスローガンを連呼しました。
これらの抗議者はアメリカ大使館前での抗議行動により、ブリンケン国務長官のギリシャ訪問に強い反対のメッセージを送るとともに、ブリンケン氏がギリシャの「戦争大臣」になっているとして、ギリシャ国内にあるアメリカとNATOの全軍事基地の即時閉鎖を要求しました。
ギリシャ市民らはまた、「アメリカは人民の殺害者」「NATOの食肉処理場ではなく、教育にお金を払え」と叫び、アメリカ国旗を燃やしました。
一方、反戦・反米運動であるKNEは、トルコ・シリア地震の被災者との連帯のメッセージも送り、アメリカ、NATO、EU欧州連合による、犯罪に等しいシリア封鎖の解除を求めました。
同様のデモは、ギリシャ第二の都市テッサロニキでも行われ、KNEおよびKKEギリシャ共産党の党員やその支持者らが、ブリンケン国務長官のギリシャ訪問に反対し、さらにNATO の危険な計画からギリシャを撤退させるよう要求しました。
抗議者らは同市内中心部にあるアメリカ領事館前に集結し、「テッサロニキは人民の港であり、帝国主義者の拠点ではない」「人民を殺す者には岸も港も提供しない」などのスローガンを唱えました。