IIF、「世界債務が7年ぶり減少、300兆ドル下回る」
2月 23, 2023 17:00 Asia/Tokyo
世界の主要金融機関が加盟するIIF・国際金融協会が、2022年の世界債務が7年ぶりに減少し、300兆を下回ったことを明らかにしました。
ロイター通信によりますと、IIFが22日水曜に発表した昨年の世界の債務残高(名目価値ベース)は前年から約4兆ドル減り、わずかながら300兆ドルの大台を下回りました。
ドル建て債務残高が年間ベースで減るのは2015年以来7年ぶりのことで、新型コロナウイルス禍を経た世界経済成長の持ち直し、インフレが反映された形となっています。
借り入れコストが新興国で顕著に膨らむ中、先進国の債務が約6兆ドル減の200兆ドルと、全体の減少を引っ張る格好となりました。
一方で、新興国の債務残高は98兆ドルと過去最高を更新し、ロシアとシンガポール、インド、メキシコ、ベトナムではそれぞれ過去最大規模の増加を記録しました。
全体として、経済活動の活発化などを背景に世界のGDPに占める債務の割合は12ポイント低下の338%と、2年連続で縮小しました。
先進国は20ポイント低い390%となった一方で、新興国は中国とシンガポールがけん引する形で2ポイント拡大し250%となっています。
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