4月 27, 2023 18:10 Asia/Tokyo
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今年3月の世界各国の対中国貿易で、決済通貨として人民元の割合がドルを初めて上回ったことがわかりました。

米ブルームバーグによると、今年3月の国際貿易における対中国決済において、人民元の使用割合は48%となり、47%のドルを上回りました。

人民元の割合がドルを上回るのは今回が初めてです。ほぼゼロだった2010年から13年で約半分を占めるようになったことになります。

米DBS銀行のエコノミストであるクリス・リュン氏は、「各国がリスク分散のために代替の支払い手段を必要としているほか、米連邦準備制度の信頼がかつてほど高くないことを背景に、人民元の国際化が進んでいる」と指摘しています。

一方、2022年下半期の日本の貿易では、輸出は、米ドル決済の割合が51.9%、円が34.5%。輸入は米ドルが72.6%、円が21.4%となっています。

ドルの国際的地位をめぐっては、米財務省のイエレン長官が、米国が他国に対して経済制裁を行使していることが災いして、米ドルが世界市場における覇権的な地位を失うリスクを指摘しています。

 


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