モロッコのサッカー場で事故、ファン1人死亡 関係者は捜査要求

モロッコのサッカー場で、ファン1人が死亡する事故が発生しました。

フランス通信によりますと、事故が起こったのは、カサブランカのモハメド5世スタジアムで先月29日に行われたCAFチャンピオンズリーグ準々決勝のラジャ・カサブランカ（モロッコ）対アル・アハリ（エジプト）の試合です。

この事故により、スタジアムで意識を失った29歳の女性が病院で死亡しました。

地元メディアが公開した動画には、ゲートが閉まった後も会場内に入ろうとするファンが、警備員とにらみ合いになる様子が映っています。

今回の事故について、スタジアムの管理委員会のメンバーは、「われわれは現在、誰かの責任を追及してはいないが、捜査が始まり、事故の責任が誰にあるかが分かることを求めている」とコメントしました。

また、「ファンの数がチケットの発行枚数を上回っていた」と明かし、「収容人数を超える」数のチケットが売り出されたわけではないと強調した一方で、「チケット詐欺」の可能性も否定していません。

地元当局は30日日曜に事故原因の調査を開始したと発表しましたが、管理委員会のメンバーらは、より幅広く捜査を行うことを求めています。

さらに、事故当時スタジアムには収容人数を上回る観客が詰めかけており、関係者は管理の不備に関する捜査の実施を求めています。

ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。