7月18日はネルソン・マンデラ国際デー
7月 18, 2023 19:17 Asia/Tokyo
7月18日は、南アフリカ共和国の政治家だった故ネルソン・マンデラ氏を記念した国際デーとされています。
ネルソン・ホリシャシャ・マンデラ氏は、南アフリカのアパルトヘイト体制と闘ってきた著名な活動家の一人であり、同国の政党・アフリカ民族会議の指導者として、1994年に同国で行われた初めての全人種参加選挙で大統領に選出された人物です。
マンデラ氏は1918年7月18日、南アフリカ共和国ケープ州トランスカイの小さな村・ムヴェゾ(Mvezo)で、コーサ民族の一部であるテンブ族の長の息子として生まれました。同氏は、南アフリカを支配するアパルトヘイト体制と闘う中、武力闘争に関わったことで1962年に逮捕され、1990年まで27年間、獄中生活を送りました。しかし、釈放後には平和的政策を採り、1993年にはノーベル平和賞を受賞したほか、1994年から1999年までは第8代大統領として、アパルトヘイト体制下で対立していた国民の和解プロセスを進めていきました。
国内だけでなく、フツ族・ツチ族の対立から始まったブルンジ紛争の和平成立などの国外問題にも尽力したマンデラ氏は、5年間の大統領任期を終えた後は政界を去り、2013年12月5日に95歳で永眠しました。
国連は2009年11月の総会で、同氏の生誕日の7月18日をマンデラ国際デーとすることを決定し、平和という文化を広め、民族・人種紛争や人権などの国連が解決を支援する問題の周知や人種間の和解・平等推進に努めた同氏の功績に感謝と敬意を示しました。
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