8月 12, 2023 20:50 Asia/Tokyo
  • ウクライナ戦争
    ウクライナ戦争

ポーランド大統領の最近の発言から、米国主導のNATO北大西洋条約機構におけるウクライナ支持者たちが同国の防衛を口実に、一部では使い物にならない旧式兵器の供与を計画したり、数十億ドルを出費しながら、ただロシア軍への圧力行使のために戦争の長期化を目論んでいることが明らかになりました。

ウクライナ戦争は、西側からの数十億ドルの軍事援助を費やし、双方の前線で数千人の兵士を犠牲にしながらも、ウクライナは反撃でいまだ効果を上げられず、現場ではロシア側が優勢なまま、の開戦から1年半を迎えようとしています。

この間、多くの国や国際機関が和平や停戦案を提示してきましたが、アメリカがこれらを拒否した後、ウクライナも冷たくそれをやり過ごしてきました。

ロシアがウクライナを攻撃した最も重要な理由の一つは、ウクライナのNATO加盟阻止でしたが、これまでにウクライナ支援者らは同国のNATO加盟条件としてロシアに対する勝利を挙げており、そこから、ウクライナは引き続き西側諸国の対ロシア代理戦争の舞台となることが予想されます。

ポーランドのアンジェイ・ドゥダ大統領は米紙ワシントン・ポストのインタビューで、「米兵は死なないので、ロシアを安価に阻止できる」と、ウクライナ兵の命を軽視するような発言をしました。

ウクライナメディアの多くはこの発言を批判し、ウクライナでの「反撃」中に殺された数万人の兵士の命を無視していると報じました。

 

ルカシェンコ・ベラルーシ大統領

 

ルカシェンコ・ベラルーシ大統領は、「緊張の激化はポーランド自身ではなく、アメリカによるものである」と語っています。

また別のウクライナ戦争支援者である英国国防省は、11日金曜夜に発表した声明の中で、約900人のウクライナ海兵隊員が英国海兵隊と特殊部隊による6か月の訓練コースを終えて帰国すると発表しました。

英国国防省の声明によりますと、この訓練期間中、ウクライナ海兵隊は次世代軽対戦車兵器「スティンガー対空ミサイル」と呼ばれる有人携行型および、シャワー発射型ミサイルシステムの使用方法、迫撃砲、無人機の制御と使用法を学ぶことになります。彼らはまた、ドラゴンズトゥース対車両要塞などの障害物に対する爆発物処理訓練も受けました。

ウクライナ兵士の訓練の種類から、将来同国に送付される武器が何か予想できますが、西側諸国はウクライナ国内への戦争拡大を防ぐため、ウクライナ軍により殺傷能力の重器を送り続けています。

ワシントン・ポスト紙がウクライナ政府と軍高官の話として報じたところによりますと、ウクライナ人パイロット6名からなる第1団は来年夏までにはF-16戦闘機の操縦訓練を完了できず、少なくともあと1年はかかる見込みだということです。

これらのニュースは、西側諸国が対ウクライナ計画において長期消耗戦を視野に入れており、近い将来に和平と停戦を実現させる可能性が薄いことを示しています。

 


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