2月 15, 2024 21:03 Asia/Tokyo

英国で傷害事件が増加する中、最新の統計で刃物による事件が10年間で7割増加していることが明らかになりました。

仏ラジオ局「フランス・インフォ」によりますと、英国では刃物を使った傷害事件10年前に比べて7割も増加しており、加害者・被害者ともに若年層が中心だということです。英国では11分ごとに1件の刃物による傷害事件が起きている計算になります。

事件に使われているのは、短刀や「ゾンビナイフ」と呼ばれる刃に切れ込みの入ったナイフです。こうしたナイフは、インターネットや街角などで容易に購入することができます。

英国では刃物以外にも、硫酸をかける事件が増加しており、ここ1年だけで700件以上の事件が発生しています。

英大衆紙「サン」によると、2022年に同国で発生した硫酸かけ事件は710件で、世界で最多となっています。被害者の内訳は女性339人、男性317人で、その他は性別が判明していません。

一方、英国小売業者協会は、昨年に同国で発生した店舗従業員に対する傷害事件が5割増え、1日あたり1300件に達したと発表しました。

英タイムズ紙は、こうした事件の増加をうけ、店舗経営者らが政府に対策を要望したと伝えています。

小売業者協会によれば、店舗従業員に対する傷害の内訳としては、性的暴行、人種差別、殴打、脅迫などがあるということです。

また、窃盗による店舗被害は2022年に英国全体で9億5300万ポンドだったのが、昨年には18億ポンドに倍増しています。

 


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