米国人ジャーナリスト「イランは歴史の正しい側にいる」
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米国人フリージャーナリストのジェニファー・キングス氏
米国人フリージャーナリストのジェニファー・キングス氏がイランを訪れ、「イスラエルの攻撃によって、国際世論におけるイランの立場がより肯定的なものとなり、同国に対する誤解が払拭された」と語りました。
【ParsToday国際】キングス氏は国際メディアフェスティバルに出席するためにテヘランを訪れ、イルナー通信のインタビューに応じました。以下はその問答です。
イスラエルがイランを攻撃した目的は何だったと思われるか? また、イスラエルはその目的を達成できたか?
イスラエルはおそらく、複数の目的を追求していたと思われる。最も重要な目的の1つが、パレスチナで現在進行中の領土拡大とジェノサイドの継続であることは疑いの余地がない。このジェノサイドを継続する方法の一つは、レバノン、イエメン、そして今回イランで行ったように、地域の他の国に対しても侵略と暴力を拡大することである。このアプローチにより、世界が現在パレスチナで進行中の「ホロコースト」から目をそらすことになる。
2つ目の点は、彼らがイランの能力と独立性に脅威を感じていることである。私が思うに、イスラエルも米国も妄想にかられており、あらゆる抵抗を粉砕しようとしている。これもまた彼らの主要な目的の1つである。
イスラエルがイランを攻撃したとき、イスラエルにこれほど大量のミサイルが発射されることは予想していたか?
我々はみな、良い意味での衝撃を受けた。ついにイスラエルに立ち向かう国が現れたからである。我々が長年にわたり目の当たりにしてきたのは、イスラエルとシオニストの存在が常に、無防備の民間人、女性、子供、障害者、高齢者、そして飢餓に苦しむガザ市民を標的にしてきたという現実だった。そして、これほどの行動に出ていながら、彼らは何の罰も受けずに自らの活動を平然と続けてきた。だから、テルアビブのような大都市が攻撃され、甚大な被害を受けている現状を突き付けられたことは、実に驚くべきことだった。
世界中が衝撃を受けると同時に、快哉を叫んだと思う。それは多くの人にとって、ついにこの「犯罪帝国」に立ち向かう人物・勢力が現れたという胸のすくような瞬間だったと言える。
あなた自身はどこでニュースを追跡していたか? 主流メディアとSNSを比較するとしたら、どう比較するか?
アメリカでは、主流メディアはお笑いものだ。テレビをつけても、その内容の無意味さや空虚ぶりに笑うためでしかない。アメリカでまともな真のニュースが得られる唯一の方法は、SNSと国際ネットワークを通じてである。なぜなら、西側諸国のメディアはどれも政府のプロパガンダ機関でしかないからである。
今日、世界ではパレスチナの人々に対する支持が広範囲に浸透している。イランによる対イスラエル攻撃を受けて、イランの立場は国際世論ではどう評価されているか?
少なくとも米国では、パレスチナ支持を目的に形成されたいくつもの反ジェノサイド運動と並行して、イランはイスラエルとアメリカの「犯罪帝国」に立ち向かっていることから、多くの人々の目に肯定的な存在として映っている。これにより、米国においてイランとイラン国民に対して長年、数十年にわたって行われてきた否定的なプロパガンダと洗脳が覆された。私が思うに、これは非常にプラスの現象であるとともに、イランが歴史の正しい側に立っていること、つまりパレスチナと共に、イスラエルと米国という犯罪的で大量虐殺的な組織に反対していることを示したことになる。
これまでにガザ、レバノン、その他の地域におけるイスラエルの作戦で、多くのジャーナリストが殺害されている。イランでも10人以上のジャーナリストがイスラエルによって殺害され殉教した。イスラエルがジャーナリストを狙い撃ちし、メディアを規制する理由はどこにあると思うか?
理由は明白だ。つまり、彼らは真実が世界の人々に伝わって欲しくないのだ。彼らは今までに、ガザだけで200人以上のジャーナリストを殺害してきたが、それはひとえに自分たちの犯罪を世界の目にさらしたくないからに他ならない。