イラン国会議長、イスラエルによるイスラム諸国分断に警告/米上院、イスラエルへの武器売却凍結案を否決
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米上院でイスラエルの戦争犯罪を訴えるバーニー・サンダース議員
イラン国会のガーリーバーフ議長が、イスラエルによるイスラム諸国の分断について警告を発しました。
【ParsToday国際】ガーリーバーフ氏は、30日にスイス・ジュネーブで開催された第6回世界議長会議の傍らで、パキスタン国民議会のアイヤーズ・サーディク議長と会談しました。
ガーリーバーフ議長はこの会談において、「シオニスト政権はイスラム諸国に対する侵略を今後も継続する」と強調し、「彼らはイスラム諸国の分断を目指しており、それに対して真剣に立ち向かわなければならない」と述べました。
そして、イスラム諸国間の結束と協力の必要性に触れ、「イスラム諸国はガザやパレスチナにおける状況の悪化を阻止しなければならない。さもなければ、シリアで起きたことと同様の事態が他の国々でも次々と起こることになる」と警告しました。
その上で、「イランの断固たる対応が、イスラエルの脆弱性と敗北の可能性を証明した。この行動はイスラム共同体に新たな希望を与え、彼らに将来への希望をもたらした」と述べました。
米上院、イスラエルへの武器売却凍結決議案を否決
米上院は30日、6億7500万ドル規模の対イスラエル武器売却の停止を求める2つの決議案をいずれも否決しました。
これらの決議案では、約5000発の爆弾や武器装備、数万丁の攻撃用銃器のイスラエルへの販売を停止することが求められていました。
採決では、1つ目の決議案が賛成27票・反対70票、2つ目が賛成24票・反対72票で、それぞれ否決されました。
この決議案を提出した中心人物の1人は、米政界でイスラエル批判の先頭に立つバーニー・サンダース上院議員(バーモント州・無所属)です。他にも、27名の民主党議員が決議案に賛成票を投じました。
トランプ氏「BRICSは我々の敵」
トランプ米大統領は30日の演説で「BRICSは我々の敵だ」と発言しました。
トランプ氏は、BRICSの加盟国であるインドを取り上げ、「彼らはBRICSに所属している。BRICSとは基本的にアメリカに敵対する国々の集まりだ。インドもその一員だ。信じるかどうかは別として、インドもそのグループの一員なのだ。これはドルに対する攻撃であり、我々は誰であろうとドルへの攻撃を許さない」と述べました。
また、同氏はインドのBRICS加盟を理由に同国を威嚇し、「8月1日よりインドからの輸入品に25%の関税を課す」と発表しました。この決定の理由として、貿易黒字、インドの高関税政策、そしてBRICS加盟を挙げています。
ベルギー、2人のイスラエル兵の審理を国際刑事裁判所に付託
ベルギー政府は、ガザ地区で戦争犯罪を犯した疑いのある2人のイスラエル兵に対する訴状を、国際刑事裁判所(ICC)に提出しました。
この2人の兵士は今月、ベルギー・アントワープで開催された音楽フェスティバルに参加するために訪れていました。パレスチナ系の一部団体が彼らを特定し、告発していました。
これを受けて、ベルギーの検察官らは2人に事情聴取を行いましたが、その後彼らは釈放され、現在の所在については公表されていません。
フランスの軍事企業がサイバー攻撃を受ける
フランスの大手軍事企業「ナバル・グループ」は30日に発表した声明で、自社がサイバー攻撃の標的となったことを明らかにしました。
同社によりますと、攻撃の目的は機密情報の窃取であり、盗まれたデータの容量は1テラバイトに及ぶとされています。
この発表は、あるハッカーが「ナバル・グループから1テラバイトを超えるデータを入手した」と主張し、その一部をダークウェブ上に公開したと述べたことを受けてのものです。