世界中で広がる反イスラエル抗議の波紋；豪州からギリシャ、モロッコまで対ガザ連帯を表明

オーストラリアのペニー・ウォン外相が、同国としての対ガザ人道支援への支持を強調するとともに、ガザ地区のパレスチナ人の苦しみを終息させるよう訴えました。この声明は、オーストラリアで市民ら10万人がガザ住民支援デモ行進を行った際に出されたものです。

ウォン外相は３日日曜夜の声明で、ガザ地区への人道支援再開を求める国際社会の呼びかけをオーストラリアとして支持すると強調し、ガザ民間人の苦しみと飢餓の終結を求めました。

【ParsToday国際】イルナー通信によりますと、ウォン外相はICJ国際司法裁判所がガザ地区への即時支援を命じたことに言及し、「恒久的な停戦と二国家共存による解決の実現に向けて国際社会と引き続き協力していく」と述べています。

豪シドニーで10万人が抗議デモ、パレスチナ支持のためハーバーブリッジが封鎖

豪州シドニーで３日、約10万人の市民らがパレスチナ支持とガザの深刻な人道状況への抗議の意を示すため、「人道のための行進」と名付けられたデモを行い、同市内の象徴・観光名所となっているハーバーブリッジを封鎖しました。この抗議行動の参加者らは当日、雨の降る悪天候の中で橋を渡り、ガザの和平と人道支援を訴えています。一部の参加者は、飢餓の象徴として鍋やフライパンを掲げており、また参加者の中には内部告発サイト・ウィキリークス創設者のジュリアン・アサンジ氏も見られました。

占領地テルアビブ中心部で、イスラエルによる大量虐殺への抗議デモが実施

シオニスト政権イスラエル占領地テルアビブ市で、数千人の市民らが市内ディゼンゴフ広場に抗議テントを設置し、ハンガーストライキを実施して、ガザの深刻な人道状況に抗議しました。約60のユダヤ人とアラブ人団体が主催したこの集会は、ガザにおける戦争と虐殺の終結を目的としています。

デモ参加者らは声明を発表し、「ガザにおける戦争終結に向けて広範な行動を起こす時が来た」とし、手をこまねいてはいられないと訴えました。また「この危機が続く限り、占領下のパレスチナでの生活は不可能だ」と強調しています。

アテネ市長：「イスラエルはガザでジェノサイドに熱を挙げる」

ギリシャ首都アテネ市長のハリス・ドゥカス氏は声明で、イスラエルがガザでジェノサイドに手を染めていると述べ、シオニストによるこれらの犯罪を非難するとともに、「我が国の政府は、民間人を殺害する者から民主主義の教訓を学ぶことはない」と強調しました。また、「ギリシャ当局はイスラエル人観光客の保護措置を全く講じていない」と非難した駐ギリシャ・イスラエル大使の批判的な発言に反応し、シオニストを殺人者だとしています。ドゥカス市長はさらに、アテネ市として市民の表現の自由の権利を支持する旨を強調し、「市当局は暴力と人種差別に断固反対する」と発表しました。

イスラエルを支持する米国市民の割合が低下

情報筋によりますと、米国市民の間における対イスラエル支持率が過去最低に達し、一方でパレスチナへの支持は高まっています。アメリカの世論調査会社ギャラップの調査によれば、ガザでのイスラエルの行動を支持するアメリカ市民はわずか32%に留まっています。こうした態度の変化は特に野党民主党支持者と若い世代に顕著で、イスラエルの政策に対する国民の不満の高まりを反映したたものといえます

モロッコで市民ら数千人がイスラエル船舶の入港に抗議

情報筋は、北アフリカ・モロッコで数千人の市民らが同国タンジール港で座り込みを行い、武器を積んだイスラエル船舶の入港に抗議したことを明らかにしました。パレスチナ・アルアクサーTVによりますと、座り込み参加者はモロッコ政府による対イスラエル支援への反対を訴えています。

イスラエル元治安当局者らが米大統領に書簡送付、ガザ戦争の終結を訴える

イスラエルの元治安当局者および軍当局者600人以上がトランプ米大統領に公開書簡を送り、自らの影響力を行使してネタニヤフ・イスラエル首相にガザ戦争終結を迫るよう強く求めました。イスラエルの軍、諜報機関のモサド及びシンベトの元高官らが署名したこの書簡は、ガザへの軍事攻撃が当初の治安上の目的を達成できなかっただけでなく、イスラエルの国際的な地位と占領地内の治安に深刻な影響を及ぼしたことを強調しています。

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