米メディア・アクシオスが予測、「対イラン戦争が勃発すれば、原油価格が急騰」
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米メディア・アクシオスが、対イラン戦争勃発の際の原油価格急騰について予測
アメリカの新興メディア・Axios(アクシオス)のウェブサイトが分析記事において、「イランとの緊張が高まれば世界の原油価格が1バレル当たり最大130ドルという歴史的な高騰を記録する可能性がある」との予測を示しました。
ファールス通信によりますと、アクシオスのウェブサイトはエネルギー市場のシナリオを検証し、1バレル70ドル以上の原油価格の値上がりを指摘した上で、「対イラン戦争が発生した場合、原油価格は1バレル130ドルにまで上昇する可能性がある」と警告しました。この分析によれば、米国内でもガソリン価格1ガロン(約3.8リットル)当たり3ドルを超えうるということです。
アクシオスによれば、原油価格はここ数日で4%以上上昇し、昨年夏以来の高値に達しました。オランダに本社を置く金融機関INGグループのアナリストは「市場の主な懸念は、イランの原油輸出に対する措置が取られた場合の潜在的な影響、および特にペルシャ湾の湾口・ホルモズ海峡を通じたペルシャ湾地域の原油輸送に混乱が生じることである」との見解を示しました。ちなみに、この戦略的な海峡は、世界の海上原油取引の約4分の1が通過する大動脈ルートとされています。
イランは日量約150万バレルの原油を輸出しており、その大部分は中国向けです。これらの輸出に支障が生じたり、ホルモズ海峡の安全保障が脅かされたりすれば、世界市場に供給面でのショックが生じる可能性があります。
原油価格上昇の4つのシナリオア
クシオスはまた、米テキサス大学オースティン校エネルギー・環境システム分析センターのエネルギー市場・政策担当ディレクター、ベン・ケイヒル(Ben Cahill)氏をはじめとするエネルギーアナリストの見解を引用し、4つのシナリオを提示しました。それによれば、インフラへの被害なくイランの原油輸出が停止された場合、原油価格は1バレルあたり10ドルから12ドル上昇し、イランの石油施設が攻撃された場合には、さらなる上昇が予想されます。
また、ホルモズ海峡で混乱が発生した場合、原油価格は1バレル90ドルを超える可能性があります。加えて、より極端なシナリオとして、地域の主要産油国の石油インフラが軍事攻撃された場合、1バレル130ドル台への「史上に残る」高騰も考えられるということです。
なお、この分析は、ドナルド・トランプ米大統領がこれに先立ち「ガソリン価格の上昇は望ましくない」と述べ、その政治的影響に神経を尖らせていた時期に発表されたものです。専門家は、イランに対するあらゆる軍事行動が地政学的影響に加え、世界経済に多大な経済的損失をひきおこしかねない、と見ています。

