米民主党が警告:「トランプ大統領はイランに対する法的権限を遵守すべき」
-
米国の一方的な対イラン軍事行動の危険な結果について警告
米議会の野党・民主党議員らが、同国のドナルド・トランプ現大統領に対し、一方的な対イラン軍事行動がまねく危険な結果について警告するとともに、「大統領は米議会に諮問する必要がある」と強調しました。
イランと米国の核交渉が継続し、両国が対立している可能性をめぐる憶測が高まる中、米国議会の民主党議員らはトランプ大統領に警告し、イランに対する軍事行動に関しては議会の法的権限を遵守するよう要求しています。
特に、フロリダ州選出のデビー・ワッサーマン・シュルツ民主党下院議員は「トランプ大統領はいかなる対イラン軍事行動の実施前に議会に諮問し、なぜイランが米国にとって差し迫った脅威であり、軍事行動が必要なのかを明確に説明すべきだ」として、「2003年のイラク侵攻前に、当時のジョージ・W・ブッシュ大統領は議会の承認を得ていた」と付け加えました。また「大規模な軍事攻撃を必要とするような、イランからの差し迫った脅威の兆候はない」と明言し、「大統領によるいかなる軍事行動も、議会との協議・諮問と承認を伴う必要がある」と強調しています。
さらに、チャック・シューマー上院少数党院内総務は今月20日の声明で、「トランプ政権は対イラン攻撃の目的と理由をまだ明確にしておらず、軍事作戦開始に向けた議会承認も要請していない」とするとともに、「開戦を宣言する権限を持つ唯一の機関は議会であり、戦争権限法を執行しなければならない」と付け加えました。
トランプ大統領が今月20日、イランにウラン濃縮を中止させるため限定的な軍事的選択肢を検討していることを認めた一方、イランのセイイェド・アッバース・アラーグチー外相は米ニュース局MSNBCに対し、「イランの核開発計画に対する軍事的解決策は存在しない」とし、「唯一の解決策は外交だ」と述べました。
一方、上院軍事委員会筆頭委員のジャック・リード上院議員(ロードアイランド州選出)は、「現状ではイランへの先制攻撃は戦略的な誤りとなるだろう」と警告するとともに、そのような行動が制御不能な結果をもたらす可能性について懸念を表明しました。さらに「戦争を始めるのは簡単だが、それを終わらせるのは非常に難しいだろう」としています。
トランプ政権はここ数ヶ月、米議会に正式に通知することなく地域での軍事力増強策を講じてきました。しかし、これに対し野党民主党は現政権に対し、あくまでも議会と協議・諮問し、軍事行動について明確な説明を行うよう求めています。

