北朝鮮によるアメリカと国連調査団の主張の否定
北朝鮮がシリアに化学兵器を供与したとする、アメリカ政府関係者や国連調査団の主張を、北朝鮮が否定しました。
北朝鮮外務省は、2日金曜、声明の中で、「北朝鮮は、このような兵器をシリアに供与したこともなければ、化学兵器の製造、保有に関する規定に違反したこともない」としました。
北朝鮮がシリアに化学兵器を供与したとするアメリカの主張が、この時期に行われたことは、2つの点から注目に値します。まず、南北朝鮮は、ピョンチャン冬季オリンピックの機会を利用して最高レベルの対話に入り、韓国のムンジェイン大統領が、北朝鮮の招待に応えて政治代表団をピョンヤンに派遣するを表明しました。このような南北朝鮮の融和が、アメリカに懸念を抱かせています。
次に、アメリカのトランプ大統領のこの1年の北朝鮮に対する圧力は、北朝鮮の核・ミサイル計画に関する立場を後退させることはありませんでした。
北朝鮮の政府関係者は次のように語っています。
「韓国との関係改善と同時に、北朝鮮は核能力を強化する。なぜならアメリカは、北朝鮮に対する脅迫を続けているからだ」
このような状況の中、北朝鮮は、アメリカは新たな口実によって2つの目的を追求していると考えています。一つ目は、北朝鮮問題を巡るこれまでの失敗をごまかすこと、そしてもう一つは、国際社会に反北朝鮮の風潮を作ることです。
ロシアの国際関係の専門家、イワノフ氏は次のように語っています。
「朝鮮半島に和平の雰囲気が生まれるたびに、アメリカは北朝鮮に対して新たな非難や要求を提起する。これはこの地域の合意に向けた流れを損なうものだ」
いずれにせよ、北朝鮮は、アメリカは1950年代の朝鮮戦争で化学兵器を使用したため、アメリカこそが、世論に対して化学兵器使用の責任を負うべきだと考えています。