WHO事務局長が米国務長官に反論 「中国に買収」発言を受け
7月 25, 2020 18:12 Asia/Tokyo
ポンペオ米国務長官が中国に「買収された」などの非難の言葉を浴びせた世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長は25日土曜までに、長官の発言は事実に反し、根拠もなく、受け入れられないと反論しました。
CNNがロンドンから報じたところによりますと、トランプ米政権はWHOの姿勢を「中国寄り」としてテドロス事務局長らを批判していますが、今回の事務局長の米国への反論はこれまでで最も強い調子のものとなっています。
長官の発言への感想を求められたテドロス氏は、「我々は救命の任務に集中している。WHOは今回のような発言に注意をそらされない」などと述べました。
ポンペオ氏は今月21日、訪問先の英ロンドンで開いた同国議会議員との私的な会合でテドロス氏への非難発言を行いました。
会合に加わった野党・労働党の議員はCNNの取材に、ポンペオ氏は席上、テドロス氏をWHOのトップの座に就かせる取引があったことを示す確固とした証拠があると主張したということです。
ポンペオ長官はロンドンでの記者会見でも、WHOを取り込もうとする中国の試みに言及しており、「合法的な根拠もなく海洋地域の主権を主張は出来ない。ヒマラヤ地域で他国を脅すことは出来ない。もみ消し工作も出来ないし、WHOのような国際機関を引き入れることも出来ない」などと述べていました。
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