OPECプラスが、現在行う産油量の段階的な増量継続を強調
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OPEC石油輸出国機構にロシアなど非加盟産油国を加えた「OPECプラス」が第17回閣僚級会合にて、現在行う産油量の段階的な増量継続を強調しました。
IRIB通信によりますと、OPECプラスは1日火曜にオンライン式で開催された第17回閣僚級会合において、この連合体による今月の1日あたりの産油量を35万バレル増量することを決定しています。
また、「今月中に世界市場に供給される原油の全体的な増加総量は70万バレルとなるだろう」と表明しました。
OPECプラスは今年4月初めの第15回閣僚会合において、同連合の1日あたりの産油量を5月と6月は各35万バレル、7 月には45万バレル増やす計画を承認していました。
ロイター通信が1日火曜、英ロンドンから関係筋の話として報じたところによりますと、次回のOPECプラスの閣僚級会合は7月1日の開催となり、また8月の生産水準に関する話し合いは見送られたということです。
「OPECプラス」の今回の閣僚級会合では、石油需要が回復する見通しやイランが増産する可能性などを考慮し、協調減産を7月まで段階的に縮小する方針を確認した形となりました。
サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は、米国や中国の需要が良好に回復していると指摘し、「世界中で新型コロナウイルスワクチンが約18億回分接種されるなど、コロナ対策が進展しており、これは世界の石油市場のさらなるリバランスにつながるものだ」と述べました。
また、OPECのバーキンド事務局長は、イランと欧米諸国が核協議で妥結し、対イラン石油制裁が緩和されたとしても、同国による石油供給量の増加が問題になるとは考えていないと表明し、「予想されるイランの生産と輸出の世界市場への復帰は、秩序と透明性のある方法で行われる」との見通しを示しました。
OPECプラスでは、新型コロナ禍からの回復に伴い、今年の石油需要が世界消費量の6%に相当する日量600万バレル増加すると予想しています。
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