6月 24, 2021 18:37 Asia/Tokyo
  • 大型コンテナ船「エバーギブン」の座礁事故
    大型コンテナ船「エバーギブン」の座礁事故

エジプトのスエズ運河で今年3月発生した大型コンテナ船「エバーギブン」の座礁事故で、同船の所有者である日本の海運会社・正栄汽船(本社・愛媛県今治市)や保険事業社を代表する英法律事務所「スタン・マリン」が、スエズ運河庁との賠償金をめぐる交渉で原則合意に達したことを明らかにしました。

CNNが英ロンドンから報じたところによりますと、「スタン・マリン」は23日水曜、声明で、「署名し得る最終的な合意を出来るだけ早くまとめるため運河庁と折衝している。この段階を終えればコンテナ船の出航のための手続きに取りかかる」と表明しています。

この事故の賠償などに関する交渉は、これまで数週間にわたり続けられていました。

運河庁を代表し交渉委員会の責任者を務めていた弁護士は、CNN Businessに寄せた声明で、スタン・マリン側の声明の内容を確認しましたが、合意した賠償額については伝えられていません。

エジプト・スエズ運河庁は、事故船舶を所有する正栄汽船に対し、事故後に6日間にわたって運河の航路をふさいだなどとして9億米ドルの損害賠償を請求していました。

エジプトの裁判所もこれを受けて「エバーギブン」を差し押さえており、離礁に成功した後同船舶は、これまで運河近くのグレートビター湖に係留されています。

なお、この大型コンテナ船は湖を離れた場合、次の目的地とされていたオランダのロッテルダム港へ向かうとみられています。

先に発生したエバーギブン座礁による運河の通航止めでは、多数の船舶が立ち往生を強いられ、世界的な物資の供給網に悪影響が及んでいました。

エバーギブンが運河を離れたとしても、コンテナ船の積載物資を企業などが受け取るまではあと数週間要すると予想されています。

 

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