ハイチ大統領暗殺からUAEのイエメン攻撃まで利用されるコロンビア人元兵士
ロイター通信が、コロンビア人の兵士らが引退後に、様々な国においてわずかな報酬で雇われ要員として利用されていると報じました。
ロイター通信は記事において、「訓練を受けたコロンビア人兵士らは引退後、雇われ要員として、イラクからイエメン、さらにハイチでの作戦行動に参加し、そこそこの金銭を手に入れる機会を得る」と説明しました。
先週起きたハイチ大統領夫妻の暗殺においては、少なくとも17人の元コロンビア軍兵士が容疑者の中にいたことがわかっています。
ハイチのマティアス・ピエール選挙担当相は、ジョブネル・モイーズ大統領暗殺に関与した疑いで逮捕された容疑者の中に、ジェームズ・ソラージュという名のアメリカ国籍者がいたことを明らかにしました。
ピエール選挙担当相は米ワシントンポスト紙に対し、「逮捕者の中にはソラージュ容疑者のほかにもう1人、米国籍所持者と推測される者がいる」と述べました。
コロンビア軍のルイス・フェルナンド・ナバロ・ヒメネス司令官も最近、記者団に対して、「世界の隅々に雇われ要員として送りこむ目的でのコロンビア人元兵士の採用は、それを防ぐ法律がないために、以前から存在していた問題だった。例として、UAEアラブ首長国連邦のドバイでは、非常に多くのコロンビア人元兵士が雇われている」と語っています。
米シンクタンクの大西洋評議会(Atlantic Council)メンバーであり、米国防大学やジョージタウン大学で教鞭を取るショーン・マクフエィト(Sean McFate)博士はこれに関して、「UAEはコロンビア人元兵士にとって重要な顧客のひとつである。UAEに雇われた彼らは、パナマ、エルサルバドル、チリなどの傭兵と共にイエメンでの戦闘に送り込まれている」と説明しています。
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