国連が、北極圏での最高気温を38度と認定
12月 15, 2021 19:52 Asia/Tokyo
国連のWMO世界気象機関が14日、2020年にロシアのシベリアで観測された気温38度が、北極圏での観測史上最高だったと正式に認定し、気候変動に警鐘を鳴らしました。
フランス通信によりますと、気温38度は、2020年6月20日にロシア東部のベルホヤンスクで記録されました。北極線の北約115キロに位置する町で、1885年から気温観測が行われています。
WMOのペッテリ・ターラス事務局長は、北極圏で記録されたこの最高気温について「変動する気候に警鐘を鳴らす一連の観測記録の一つ」だと指摘しました。「北極よりも地中海にふさわしい」とWMOが表現するこの38度という気温は、シベリアで異常な熱波が続く中で観測されています。
WMOによれば、昨夏のシベリア北極圏の平均気温は、大半の期間で例年より最高で10度高くなり、山火事や大規模な海氷の融解を招いたということです。
2020年の世界気温が観測史上最も高い年の上位3位に入った原因も、この北極圏での熱波が主因の一つになったとされています。
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