May 25, 2016 21:20 Asia/Tokyo
  • 世界人道サミットのG7首脳の欠席

国連のパン事務総長が、世界の大国の指導者が世界人道サミットに欠席したことを非難しました。

ディーンヤーリヤーン解説員

パン事務総長は、戦争や平和といった重要な問題のみならず、人道問題においても発展の障害になっている安保理理事国のを非難すると共に、「これらの首脳の欠席は、彼らが措置を講じることができていないことを正当化するものにはならないだろう」と強調しました。世界人道サミットは、国際問題への人道的対応の強化を目的に、各国の首脳65人を含む1万人が出席し、トルコのイスタンブールで開催されました。

専門家によれば、人道サミットが開催された一方で、世界の多くの地域では戦争や流血が続いています。アジアやアフリカの多くの国は、国内、あるいは地域の戦争に巻き込まれています。情勢不安や暴力により、これらの多くの国が、衛生、医療、食料など様々な面で多くの不足に直面しています。

難民問題と彼らの厳しい生活状況は、現在、深刻な危機となっています。多くの難民は、非常に劣悪な環境で国境地帯にキャンプを張って暮らしています。食料や医薬品の不足、人間の基本的ニーズが満たされていない状態は、深刻な問題となっています。複数の報告によれば、気候変動の影響によるアフリカ諸国での旱魃の発生は現在、この地域の多くの国で警鐘を鳴らしています。ジンバブエやエチオピアといった国々がこれらの国の筆頭に挙げられます。

ナイジェリア、ソマリア、マリ、その他多くの地域諸国でのテロ活動や情勢不安の発生により、この地域の住民は食料不足に直面しています。こうした中、国連の関係者は報告の中で、こうした現象に対して強い警告を発しており、飢餓や不衛生による人道的悲劇を防ぐために、必要な予算や人道支援部隊の確保に向けて、世界の物質面での支援を求めています。

こうした中、こうした状況にもかかわらず、世界の大国は常に人道主義のポーズをとり、人権擁護を主張していますが、実際には積極的な参加を見せてこなかったし、今もそうではありません。これらの戦争誘発行為の多くは、干渉主義によって、彼らのニーズを満たすために行われていますが、危機的な段階にある今、大国の関係者はこうした会議に参加することを控えています。

パン事務総長は、23日月曜、人道サミットの開幕式で、「世界で衝突や暴力の前例のない拡大にもかかわらず、こうしたニーズに応えるための資金的可能性もまた、政治的な意志の欠如により減少している」としました。パン事務総長は各国が負っている責務が遂行されていないとし、「世界で5000万人以上が飢餓に苦しんでおり、この数は日ごとに増加している」と警告を発しました。

現在、世界レベルでの人道的悲劇の拡大を防ぐために、政策を世界レベルで変更する必要があるようです。大国は戦争誘発行為をやめ、各国は支援金の取り決めを守り、国際的な協力の枠内で、食料、医療といった分野での人道支援を拡大すべきなのです。

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