世界の食料価格が過去最高を更新

ＦＡＯ・国連食糧農業機関によると、３月の世界の食料価格指数は１５９．３で、過去最高となりました。

ロイター通信によりますと、３月の穀物価格指数は１７％上昇し、過去最高水準となりました。植物油指数も２３％上昇し、過去最高を記録しました。砂糖・乳製品価格も大幅に上昇しています。

背景にはウクライナ戦争があり、ロシアとウクライナは小麦、トウモロコシ、大麦、ひまわり油の主要輸出国で、黒海を通じて輸出しています。

ＦＡＯは先月、ウクライナ情勢の緊迫化で食料・飼料価格が最大２０％値上がりし、世界的に栄養失調が増える恐れがあると表明していました。

ＦＡＯはまた、２０２２年の世界の小麦生産予測を７億８４００万トンに下方修正しました。先月の予測は７億９０００万トンでした。ウクライナの冬作物地域の少なくとも２０％で収穫が行われない可能性があるとしています。

さらに、２０２１～２２年度の世界の穀物貿易の予測も前月の予測から１４６０万トン下方修正し、４億６９００万トンとしました。前年度の水準を２％下回る見通しです。インド、ＥＵ、アルゼンチン、米国からの輸出が増えるものの、黒海を通じた輸出が混乱するとしています。

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