米元国務長官が、自国の対ロシア政策失敗を認める
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アメリカのキッシンジャー元国務長官
アメリカのキッシンジャー元国務長官が、ロシアに対する自国の政策が失敗していることを認めました。
国家安全保障担当大統領補佐官も務めたキッシンジャー元国務長官は、英紙サンデータイムズとのインタビューにおいて、ロシアに対する米政府の制裁が失敗していることを認め、「西側は、ウクライナ問題の平和的解決の議論においてロシアの国益を考慮し、中国がロシアで影響力を拡大しないようにすべきだ」と主張しました。
続けて、「現在問われているのは、ロシアがヨーロッパにおける中国基地とならないような形で、この戦争をどのように終わらせることができるかだ」としました。
そして、アメリカとヨーロッパの協力関係が反映されたNATO北大西洋条約機構の維持について強調しました。
99歳になるキッシンジャー氏はこれ以前、世界経済フォーラム年次総会(通称:ダボス会議)において、「ウクライナのロシアとの紛争は、この先2か月で終わらせなくてはならない。さもなくば状況が制御不能になり、そのためにこの武力紛争を終わらせて平和的解決策を得る可能性がほとんどなくなる」と述べていました。
中国とロシアの関係は、この10年間で加速的にレベルを上げています。
両国間の貿易の倍増や、経済、エネルギー、軍事、宇宙などの分野での重要な協定への署名は、中国とロシアの協力拡大を示す重要な指標となっています。
また、近年の重要な国際的・地域的政治問題の多くにおいて、中国とロシアが取る政治的姿勢は同方向、もしくは互いに近いものであり、両国はアメリカ式自由主義・一極体制への反対という点で同一の立場を取っています。
中国とロシアの計画および目標設定に基づけば、両国間の協力は質量ともに拡大し続け、より高い水準に達することが見込まれます。
現在のアメリカとその同盟国の懸念材料は、ロシアが他のヨーロッパ諸国から離れて中国の半永続的な同盟国になるという可能性なのです。

