ロシア外務省高官、「アフガンでの麻薬生産量はこの21年で40倍に」
8月 18, 2022 17:38 Asia/Tokyo
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アフガンでの麻薬生産
ロシア外務省のVladimir Tarabrin新脅威対策室長が、アフガニスタンでの麻薬生産量は2001年と比較してほぼ40倍になったとしました。
イルナー通信によりますと、同室長は国連に対し、アフガンでの麻薬密輸対策のための地域各国への支援を要請するとともに、同国が世界最大の麻薬生産実験場になっていると指摘しました。
同氏はまた、アフガンが置かれている厳しい現状では、麻薬栽培が唯一の収入源であり続けており、干ばつや肥料不足に鑑みれば、麻薬に代わる合法的な農作物の生産も絶望的と思われるとしています。
アフガニスタンは、20年間におよぶ米軍やその同盟国による占領で人道、経済、食糧危機に直面しており、現在は制裁も課されています。
米軍は昨年8月、現支配勢力・タリバンがアフガン首都カーブルに入ると、20年間の占領を終え撤退しました。その後、アメリカは根拠のない口実で、アフガン国民の在外資産およそ100億ドルを凍結・占有し、制裁も行使しました。これによりアフガン国民の状況はより厳しいものになっています。
アフガン国民はタリバンの政権掌握以降、貧困や飢餓、病気などに苦しんでいます。
ほぼ全ての人道機関がアフガンの人道危機による結果について警告しているにもかかわらず、西側諸国は口実を持ち出して同国への支援を渋っています。
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