ソウル市長;「韓国は核兵器開発すべき、北朝鮮の脅威に対抗に向け」
3月 13, 2023 18:23 Asia/Tokyo
韓国ソウルの呉世勲(オ・セフン)市長が、「北朝鮮に対する防衛力を強化するため韓国は核兵器を開発すべき」との考えを示しました。
ロイター通信が13日月曜、「北朝鮮は戦術核の小型化や軽量化にほぼ成功し、少なくとも数十発の弾頭を保有している」と指摘し、「核兵器開発を手控え、非核化の大義を貫くべきだとの論理で人々を納得させるのがもはや難しい状況になっている」と説明しました。
オ市長はこれまでもこの問題を提起しており、去る2月には韓国は核の選択肢を持ち続けるべきだと述べています。
オ氏はさらに、ウクライナ危機により非核化の魅力は薄れ、核兵器が北朝鮮に対する最も効果的な抑止力になるという信念が強まったと述べました。
そして、「ロシアはウクライナの領空を自由に侵犯し、爆撃機を飛ばし、ミサイルを発射する。一方、ウクライナは核保有国に対する心理的劣等感からロシア領をほとんど攻撃していない」と語っています。
また、韓国の核開発計画は中国などに対して北朝鮮の軍事力抑制のメッセージを送ることになると指摘し、「国際社会から最初は抵抗があるかもしれないが、いずれは支持を得られると確信している」とも指摘しています。
今回のオ市長の発言は、核保有についてこれまでで最も踏み込んだものとなります。
データリサーチが今月1日に公表した世論調査では、韓国国民の70%以上が核兵器開発を支持しており、反対は27%にとどまりました。
また、「朝鮮半島で戦争が起きれば北朝鮮は恐らく核兵器を使う」との回答は59%に上っています。
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