May 09, 2023 19:14 Asia/Tokyo

パキスタンで政情不安が続く中、元同国首相のイムラン・カーン氏(70)が首都イスラマバードで財政汚職容疑により逮捕されました。

パキスタンのニュース局は9日火曜正午、同国国家説明責任局 (NAB) がパキスタン最大野党「パキスタン正義運動(PTI)」の党首カーン氏を逮捕したと発表しました。

パキスタン首都イスラマバードにある高等裁判所の最高裁判所長官は、カーン氏の逮捕を誤った行動だとし、イスラマバード警察署長の可及的速やかな出廷および、必要な釈明を命じており、さもなくばシャリフ現首相を召喚するとしています。

イルナー通信がイスラマバードから伝えたところによりますと、パキスタン軍報道官は8日月曜、声明を発表し、政府・野党間の紛争への軍および治安機関の関与を否定しました。

カーン氏は、昨年の政治集会中に武力攻撃の標的となり、それ以来移動の際には厳格な警護をつけています。

昨年パキスタン議会の議員の過半数によって権力の座からの辞任を余儀なくされたカーン氏は、連立政権のシャリフ首相が国家運営行政能力が不十分で経済破壊を招いたとして批判しました。

カーン氏はクリケットの元スター選手で、現政権批判を繰り返すカーン氏の人気は依然高く、それだけに、逮捕により政治の混迷が一層深まることは必至と見られています。

 

 


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