パキスタン首相解任への米の関与が発覚
(last modified Sat, 12 Aug 2023 10:48:24 GMT )
8月 12, 2023 19:48 Asia/Tokyo
  • イムラン・カーン氏
    イムラン・カーン氏

イムラン・カーン氏のパキスタン首相解任にアメリカが関与していたことが明らかになりまた。

イルナー通信によりますと、パキスタン政府の機密文書からは、アメリカ国務省が2022年3月7日、ウクライナ戦争で中立を守ったことを理由にカーン氏を首相職から解任するよう促したことが判明しています。

アメリカの新聞インターセプトはこれに関して、「米ワシントン駐在パキスタン大使のアサド・マジッド・カーン氏とドナルド・ロウ中央・南アジア担当次官を含む米国国務省当局者2人との会談で、彼らがパキスタン政府に対し、ウクライナ戦争で中立的な立場をとっていることを理由としカーン元首相を解任するよう要請した」と報じました。

これまでに報じられているニュースによりますと、パキスタン大使がワシントンで米国国務省当局者らと会談してから約1カ月後、イムラン・カーン氏はパキスタン議会の不信任投票によって首相職を解任されました。この投票は、パキスタン軍国の強い支持を受けていたということです。

公開された文書によりますと、アメリカ国務省はアメとムチの政策で、カーン氏が解任されれば二国間関係はより親密なものとなることを約束しましたが、そうでなければ米国はパキスタンの孤立化をはかるとしていました。

今月5日、パキスタンの裁判所は、汚職を巡る罪で、同国元首相だったイムラン・カーン氏に対し、懲役3年、政治活動禁止5年、罰金刑を言い渡しました。

カーン氏はパキスタン首都イスラマバードから60キロ離れたアトック刑務所に移送されていますが、同国では通常、有罪判決を受けた者は選挙への立候補や政府関係の職に就くことが禁じられています。

イムラン・カーン氏は2022年4月10日日曜、同国議会で投じられた投票総数342票のうち174票の不信任票で解任され、その後任にシャハバズ・シャリフ氏が選出されました。しかし、カーン氏はまだ後任者の着任に同意していません。

カーン氏は、この投票がアメリカの陰謀によりパキスタン軍上級幹部が仕組んだものであると述べていますが、軍はこれを否定しています。

 


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