イランの地域政策:平和と安定、地域外勢力からの独立に重点
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ペゼシュキヤーン・イラン大統領がアルメニア国防相との会談において、近隣諸国、特に隣接したアルメニアとの包括的な関係拡大および深化というイランの決意を強調しました。
(last modified 2026-02-25T09:21:06+00:00 )
2月 25, 2026 18:18 Asia/Tokyo
  • ペゼシュキヤーン・イラン大統領とパピキャン・アルメニア国防大臣の会談
    ペゼシュキヤーン・イラン大統領とパピキャン・アルメニア国防大臣の会談

ペゼシュキヤーン・イラン大統領がアルメニア国防相との会談において、近隣諸国、特に隣接したアルメニアとの包括的な関係拡大および深化というイランの決意を強調しました。

マスウード・ペゼシュキン大統領は、テヘランでアルメニアのスレン・パピキャン(Suren Papikyan)国防相およびその随行代表団と会談し、地域情勢に対するイランの原則的なアプローチを強調しました。そして「イランの明確な政策は地域の平和と安定、および恒久的な安全を支援することであり、我々は決して不安定化や緊張を求めていない。それは、情勢不安をまねくいかなる扇動行為もすべての地域諸国に損害を与えるからである」と語っています。

また、イランとしてアルメニアとの間に「包括的戦略パートナーシップ文書」を締結する用意があることを表明するとともに「政治、経済、交通、エネルギー、インフラといった様々な分野における関係レベルの向上は、両国と両国民の利益のさらなる確保につながるだろう」と述べました。加えて、イラン・イスラム共和国軍合同参謀本部議長のセイイェド・アブドルラヒーム・ムーサヴィー少将もパピキャン国防相との会談で、アルメニア軍との軍事協力を拡大させる用意があると表明しています。さらには、イランのアズィーズ・ナスィールザーデ国防軍需相もパピキャン国防相との会談で両国の歴史的・戦略的関係の深さに言及し、「イランとして地域の地政学的状況のいかなる変更や地域外勢力の干渉にも反対する」と強調しました。

イランは近年において、地域統合政策を常に基盤として対外関係を築いてきました。先日行われたイラン大統領とアルメニア国防大臣の会談も、この枠組みで分析できます。西アジアにおいて特別な地政学的位置にあり、コーカサス、ペルシャ湾、中央アジアに接するイランは、地域の安定こそが国家安全保障の保証であると考えています。したがって、ペゼシュキヤーン大統領が近隣諸国、特にアルメニアとの関係拡大を強調していることは、均衡の確保、紛争の未然防止、そして持続可能な地域の平和維持を目指す政策に合致するものです。

安全保障・防衛協力について、近年イラン・アルメニア間の防衛協力が安定と繁栄を維持していることは、両国が地域的な脅威に対する共通認識を持ち、軍事・安全保障協力の拡大の重要性を認識していることを示しています。

地域諸国間の地域協力を強化することで、外国勢力の駐留、進出や影響力が縮小されます。イランと近隣諸国間の防衛協力は、非建設的な動きに対する抑止力としても機能しています。また、安全保障の安定は、地域における経済的繁栄、投資誘致、そして経済状況の改善にとって主要な前提条件でもあります。 イランはその恵まれた地理的条件を活かし、南北・東西といった国際輸送回廊を通じて経済・輸送機能の強化を目指しています。この点において、アルメニアとの緊密な協力は重要な役割を果たしうるものです。

イラン・アルメニアが形成するルートは、ロシア、中央アジア、そしてペルシャ湾岸諸国の市場をつなぐ信頼できる架け橋となり得ます。また、こうした繋がりは、共通の経済的利益が紛争を予防し協力関係を育むことから、諸国間の恒久的な安定の基盤となります。独立した地域的回廊の構築により、地域諸国はより自立した経済政策と戦略政策を推進できるのです。

イランとアルメニアの当局者による最近の会談は、イランの地域政策の転換の象徴と捉える必要があります。この転換は、政治、安全保障、経済の各レベルにおける多面的かつ賢明な戦略を反映しています。イランの戦略は、危機の未然防止と外国の介入への対抗を目的とした安全保障・軍事協力の強化、建設的な関係構築のための経済・エネルギー・輸送関係の拡大、平和と持続可能な発展の柱となる通信インフラと地域回廊の確立、そして地域における安定の軸としてのイランの役割の強化を基盤としたものです。

イランの地域統合・同調政策は単なる外交上の選択ではなく、国益の保護、集団安全保障の強化、地域間の競争の抑制、国境を越えた持続可能な経済発展の基盤づくりを目的とした戦略的必須事項だと言えるでしょう。

 

 


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