北朝鮮・キム総書記が、東アジアでの米の軍事行動を批判
8月 29, 2023 19:47 Asia/Tokyo
北朝鮮の指導者であるキム・ジョンウン朝鮮労働党総書記が、アメリカが韓国や日本と行う軍事協力は東アジア地域の安定と平和を破壊するものだとしました。
韓国軍は29日火曜、北朝鮮などからのミサイルの追跡・撃墜や関連情報共有への対応力を上げるために、済州島南方で日本およびアメリカと合同の防衛訓練を実施したと発表しました。
韓国は数日前、米軍との大規模合同演習である「乙支フリーダムシールド」を、31日までの日程で朝鮮半島で開始しています。
このような中で北朝鮮のキム・ジョンウン総書記は、自国の海軍司令部を視察した際、「日米韓による軍事訓練や安全保障協力の増加は、朝鮮半島の周辺海域を、核戦争の危険がある最も不安定な海域に変えている」と述べました。
続けて、北朝鮮海軍が戦力を向上させ態勢を整えていることを強調し、「敵の最近の好戦的な行動のために、我が国の海軍は早急な拡大が大きく求められている」としました。
キム氏はまた、アメリカのバイデン大統領、韓国のユン・ソクヨル大統領、日本の岸田首相の3か国の首脳を、「ごろつきの頭領ども」だとしました。
これに先立ち、北朝鮮政府は例年行われる米韓の合同演習を非難し、「このような演習は、朝鮮半島での核戦争勃発につながりうる」と警告していました。