北朝鮮、深夜に弾道ミサイル2発を発射
8月 31, 2023 15:20 Asia/Tokyo
北朝鮮が、現地時間の30日水曜深夜に弾道ミサイル2発を発射しました。
韓国ヨンハプ通信によりますと、韓国軍合同参謀本部は北朝鮮が30日午後11時40分から11時50分にかけて首都ピョンヤンのスナン付近から朝鮮半島東の日本海(韓国側呼称;東海)に向け短距離弾道ミサイル2発を発射したと発表しました。
ミサイルは約360キロを飛行し、日本海上に落下しました。
今回のミサイルは飛行距離などの点から、韓国の陸・海・空軍の本部があり、スナン空港から約350km離れた、韓国中部の忠清南道・鶏竜台を標的にしたものとみられます。
北朝鮮が弾道ミサイルを発射したのは先月24日、短距離弾道ミサイル2発を発射して以来となります。
合同参謀本部は「相次ぐ弾道ミサイルの発射は朝鮮半島はもちろん、国際社会の平和と安定を損ねる重大な挑発行為であり、国連安全保障理事会決議に明白に反する」と非難し、ミサイル発射を中止するよう求めました。
北朝鮮の今回のミサイル発射は、今月21日から実施されている韓米合同軍事演習「乙支フリーダムシールド(UFS、自由の盾)」への反応ともみられます。30日水曜には米軍の戦略爆撃機B1Bが朝鮮半島上空に展開し、黄海上空で韓国空軍と合同訓練を行いました。
北朝鮮はB1Bが朝鮮半島に展開されるたびに敏感に反応してきました。
北朝鮮はかねてから、アメリカとこれに同盟する地域の国との合同軍事演習を、地域の平和と安定への脅迫と見なしてきました。
また、「アメリカが北朝鮮に対する敵対行為を止めない限り、わが国としても自らの核・ミサイル計画を続行する」と表明しています。