韓国の産業通商資源相、ＷＴＯ事務局長選に出馬へ

6月 24, 2020 18:33 Asia/Tokyo

韓国の兪明希（ユ・ミョンヒ）産業通商資源相は２４日水曜、ＷＴＯ世界貿易機関の事務局長選に出馬すると表明しました。

ロイター通信が24日、ソウルから伝えたところによりますと、兪大臣は、ＷＴＯ初の女性トップを目指すとしています。

ブラジル出身のアゼベド現事務局長は、来年８月末の任期満了を待たず、今年８月で辞任すると発表しており、今月に入り、後継候補者の指名プロセスが開始されました。

兪氏は、記者会見前に発表した声明で「国際社会はますます保護主義的になっている。ＷＴＯが現在の危機を克服するためには加盟国間の対立仲裁に向けたミドルパワーの役割が重要だ」と強調し、「韓国は貿易を通じた成長の経験に基づき、橋渡しの役割を担うことができるだろう」と述べています。

兪氏は５３歳で、米国との自由貿易協定（ＦＴＡ）の再交渉を主導したほか、シンガポール、東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）との貿易協定締結に向け取り組んだ経験を持ちます。

韓国は今月、日本の輸出管理を巡りＷＴＯでの紛争処理手続きの再開を決めたと表明しました。

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