10月 09, 2021 17:09 Asia/Tokyo

岸田首相が就任後初めて、中国の習近平国家主席と電話会談を行いました。

この電話会談はおよそ30分間にわたって行われ、岸田首相は、沖縄県・尖閣諸島をめぐる問題や、香港、新疆ウイグル自治区の人権問題を提起したほか、来年で日中国交正常化50周年を迎えることに触れ、「建設的かつ安定的な日中関係を共に築いていかなければならない」と表明しました。

特に、中国海警局の船が周辺海域で領海侵入を繰り返す尖閣諸島(沖縄県石垣市)のほか、日本政府が人権状況に懸念を表明してきた香港、新疆ウイグル自治区の問題を取り上げ、意見交換を行いました。

さらに、岸田首相は台湾海峡の平和と安定を重視する日本の立場を伝え、南シナ海における中国の一方的な現状変更の試みにも懸念を表明したと見られています。

この会談後、岸田首相は記者団に対し「日中は隣国ゆえにさまざまな問題がある。主張すべきは主張しながら率直に議論してきたい」とコメントしました。

習主席は電話会談で、岸田総理に対し「両国の関係にはチャンスと課題の両方がある」と指摘するとともに「歴史、台湾などの敏感な問題を適切に処理し、お互いの相違点をコントロールするべき」と強調しました。

一方、習氏は「日本が来年2月の北京冬季オリンピックに積極的に参加することを歓迎する」と呼びかけたということです。

日中両首脳は、さらに北朝鮮を含む諸問題での協力や、今後とも対話を重ねていく方針で見解の一致を見ています。

 

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