6月 14, 2022 14:50 Asia/Tokyo

UNHCR国連難民高等弁務官事務所のケリー・クレメンツ副高等弁務官が、アフガニスタンの人々に人道支援を送るよう求めました。

アフガニスタンで20年間続いた米軍の占領および内戦は、同国のインフラをほぼ完全に破壊しました。 2021年8月15日に同国を掌握した現タリバン暫定政権は、産業や経済の活動を軌道に乗せるために資金を必要としています。しかしアメリカは、アフガニスタンに制裁を科しただけでなく、同国国民のものである約100億ドルの在外資産を凍結しました。

ファールス通信によりますと、クレメンツ副高等弁務官は、アフガニスタンの首都カーブルで開いた記者会見で、「人々の難民化問題により、アフガニスタンでは数百万人もが人道支援を必要としている」と述べました。

国連はこれ以前に、アフガニスタンで人道支援を必要とする人数は2400万人以上にのぼると発表しています。

アフガニスタンでは現在、人口の90%以上が貧困ライン以下の生活しており、さらに人口の半分以上が深刻な飢餓状態にあるとされています。

国連の人権専門家らは、アフガニスタンの経済危機にはアメリカが関わっていると認め、同国の人々の基本的ニーズを満たすための人道支援を滞りなく提供できるよう、アフガニスタンの在外資産凍結を解除するよう求めています。

しばらく前には、タリバン暫定政府の首相代行であるアフンド師も、「米国による我が国の資産の凍結が、国内の経済危機の主な原因となっている」と語っています。

アメリカ軍は、20年ものアフガニスタン占領の末に昨年8月下旬、惨めに同国から撤退しました。

 


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