日本人の興味集め続けるイラン詩人、オマル・ハイヤーム
2月 18, 2024 20:49 Asia/Tokyo
西暦11世紀後半から12世紀初頭にかけて活躍したイランの詩人、オマル・ハイヤームの詩は、日本では新版が刊行されるなど、文化を愛する同国の人々の注目を集め続けています。
オマル・ハイヤーム(1048~1131)による四行詩作品集『ルバイヤート』の日本語訳は、国内通信販売サイトでも様々な版を入手することが可能です。
『ルバイヤート』の翻訳は、これまでにも30人ほどが手掛けてきましたが、今月末にはさらに、フランスの学者フランツ・トゥーサン(1879~1955)の訳を基にした新版が、国書刊行会から出版される予定になっています。
イラン北東部ネイシャープール出身のオマル・ハイヤームは、詩人としてだけでなく哲学者、数学者、天文学者としても名を上げ、同地で没しました。
オマル・ハイヤームは、その膨大な知識量から「全てを知る者(hamechizdan)」とも呼ばれていました。しかし、イランで最もよく知られているのは、四行詩に代表されるその詩人としての側面です。
『ルバイヤート』は、これまでに数多くの言語に翻訳され、オマル・ハイヤームの名を、人間味あふれる人生観を持つ詩人として世界中に知らしめました。
中でも、この作品を英語に翻訳した19世紀のイギリスの詩人、エドワード・フィッツジェラルドは、オマル・ハイヤームを世界に紹介する上で重要な役割を果たした人物です。
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