7月 01, 2022 13:45 Asia/Tokyo

チャールヴァーダーリーとは、イラン北部マーザンダラーン州の歌唱音楽のもう1つの形態であり、チャールヴァーダールと呼ばれる、家畜を使って荷物を運搬する人々がこれを歌い、紆余曲折の暮らしを歌いあげています。

かつて村落が海抜の高い地域にあり、生活必需品を容易に入手できなかった時代に、チャールヴァーダールと呼ばれる人々は家畜を使用して、村人に必要な品物や道具・機材などを調達し、彼らに届けていました。

チャールヴァーダールはさらに別の意味も持ち、数匹のラバを引き連れて、マーザンダラーン州および隣接したギーラーン州の森林の奥深くに入り、事前に森林の技術者や管理人により選ばれ印のつけられた樹木を切り倒す人々に対しても使われます。

これらの人々は、山道や森林の中の道が険しく車では通りにくいことから、材木をラバに載せて運び出していましたが、これは非常に難儀な仕事でした。

マーザンダラーン州の音楽では、これらのチャールヴァーダールの人々の音楽が特に注目されており、こうした人々の歌う民謡は同州の郷土音楽のアルバムの大半に収録されています。

この音楽は、チャールヴァーダールと呼ばれる人々の状態や日々にスポットを当てており、物悲しい雰囲気をいます。

今回は、こうした人々の間に広まる音楽・チャールヴァーダーリーを皆様にお届けしてまいります。

 


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