イラン国連大使、「我が国は世界核軍縮のゆるぎない支持者」
イランのタフテラヴァーンチー国連大使が、「我が国は世界における核軍縮のゆるぎない支持者だ」としました。
イルナー通信によりますと、タフテラヴァーンチー国連大使は、国連本部のある米ニューヨークで開催されたNPT核兵器不拡散条約の第10回国際再検討会議において、「イランは核軍縮のゆるぎない支持者であると同様、核不拡散も約束している。そして、IAEA国際原子力機関を通じた保障措置システムの差別なき公平な実施を支持している」と述べました。
続けて、「IAEAは、第三者の圧力、特に各諜報機関の事実無根の告発から離れた専門的なやり方で、その責務を遂行すべきである」としました。
また、アメリカの核合意離脱について触れ、「15回にわたるIAEAの報告書が証明するとおり、イランが核合意に従いそこに定められた責務を遵守しているにもかかわらず、米国は2018年5月に核合意を離脱し、一方的な制裁を再発動したうえ、イランに対する最大限の圧力政策を始め、イランが核合意の下に約束されていた経済的利益を受けることを妨害した」と説明しました。
そのうえで、イランは戦略的忍耐と最大限の抵抗により、核合意を維持することができたとし、「2021年4月より、イランは核合意の完全実施再開に向けて、その他の合意参加国と善意をもって協議してきた。しかしながら、その目標への到達は、米国政府が核合意で約束されたイランの経済的利益保証という決定を未だに行っていないことにより、先送りになっている」と指摘しました。
そして、「米国が正しい決定を下した場合には、イランはいつでも、補償措置を停止して2015年当時の核合意に基づく責務の完全実施を再開させる」と強調しました。