8月 31, 2022 15:18 Asia/Tokyo

イランのイスラム革命研究・文化機関は、31日水曜、先月に亡くなったイラン在住の日本人女性・山村邦子さんを称え、その回想録にイラン最高指導者のハーメネイー師が推薦文を寄せたことを記念する式典を開催します。

この式典はイラン時間31日朝に開催されます。

日出づる国からの移住者』は、イラン在住の日本人女性で、同国で唯一の日本人殉教者の母として知られた山村邦子さんが自身の半生を語った本です。この本で山村さんは、若い頃にイスラム教について知り、敬虔なムスリムだったイラン人男性との結婚を通じて、それまでの神道をに代わってイスラム教シーア派に改宗し、自らの名前として「サバー・バーバーイー」を選択したことを語っています。

その後、イスラム革命に身を投じ、1980年代のイラン・イラク戦争では次男のモハンマドさんが殉教したことで、イランで唯一の日本人殉教者の母として知られるようになります。

戦争後は主に文化活動に従事し、イラン国内で日本文化を紹介する活動を行ったり、学校の建設、教師としてクルアーンの指導にあたったりしました。

また1999年のイラン国営放送ラジオ日本語開局に尽力したほか、テヘラン大学日本語学科での指導、テヘラン平和博物館創設、広島の原爆被爆者とイランの化学兵器被害者の交流行事など、様々な分野で活躍しました。

『日出づる国からの移住者』は、ハミード・ヘサーム氏が山村さんに50時間以上におよぶインタビューをしてまとめたもので、スーレ・メフル社から出版されました。好評を得たことから6言語に翻訳され、これまでに18回重刷されています。

 


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