イラン大統領がきょう国連総会で演説予定、各国関係者とも会談
米ニューヨークで開催中の国連総会の傍ら、各国の政府関係者が、この会議に参加しているイランのライースィー大統領と会談しました。
マクロン仏大統領、パルムラン・スイス大統領、アルセ・ボリビア大統領、シャリフ・パキスタン首相、カディミ・イラク首相、及び各宗教の指導者らが20日火曜、国連総会の傍らで個別にライースイー大統領と会談し、話し合いを行いました。
ライースィー大統領は、EUのミシェル大統領との会談において、イランの核問題について触れ、「イランとの核合意から離脱したのはアメリカ側である。これゆえ、イランは信頼できる保証を求める権利がある」と語りました。
ライースィー大統領はさらに、マクロン仏大統領との会談で、「イランは、公正で恒久的な合意を成立する用意がある」と強調し、「この合意の成立には、確信できる保証の獲得および、IAEA国際原子力機関の保障措置上のイランの問題の解決が必須だ」と述べています。
また、スイスのパルムランとも会談し、「アメリカから、同国のこれまでの行動を補填する真剣で実質的な歩みは見あられない」と語りました。
ライースィー大統領は東京時間21日水曜夕方、国連総会で演説し、世界の人々に向かってイランの見解を説明します。
ラィースィー大統領は、第77回国連総会への参加のため、19日月曜、米ニューヨーク入りしました。
なお今回のライースィー大統領のニューヨーク訪問には、アミールアブドッラーヒヤーン外相、制裁解除交渉のイラン代表団の団長を務めるバーゲリー外務次官が随行することになっています。
第77回国連総会は、20日火曜から26日月曜まで、各国の国家元首によるハイレベルでの会議が行われ、その傍らでさらに二国間および多国間という形で数十の協議が開催されます。
計画によると、総会での国家元首の演説には15分から20分の時間が確保されています。
今回の国連総会で議論される議題は、気候変動、新型コロナウイルス問題やその他の伝染病との闘い、持続可能な開発、開発途上国の債務、各地での現在の紛争と危機などの国際問題とされています。