イラン国内での数百万人規模の集会、市民による暴徒の排斥
(last modified Tue, 27 Sep 2022 08:27:18 GMT )
9月 27, 2022 17:27 Asia/Tokyo
  • イラン国内での数百万人規模の集会
    イラン国内での数百万人規模の集会

イラン全国各都市の市民らが今月23日、25日、26日に集会を開催し、この数日の騒乱や暴動を非難するとともに、この国の体制であるイスラム共和制および、宗教的価値観への断固たる支持を表明しました。

ここ数日、イランの複数都市では、同国の反対派や暴徒が情勢不安や騒乱を煽動し、数十人を死傷させています。

暴徒らの表面上の口実はイラン女性への支持とされていましたが、実際に彼らが行ったことは、これらの暴動の本当の理由がイランの現体制と宗教的価値観への反対表明であることを物語っていました。

騒乱の扇動者とその支持者の誤解や不当な解釈では、女性の権利を支持するという口実の下での世論を扇動し、市民を自らに同調させられる、というものでした。しかし、見識あるイラン国民は過去44年間にわたり、次の3つのことを証明してきました。

それは第1に、イラン国民が抗議と暴動・騒乱を区別し、決して暴動を受け入れないことです。第2に、彼らがいくつかの欠陥はあるものの、依然としてイスラム共和制というイランの現体制および、宗教的価値観を支持している、ということです。そして3つ目の点は、市民の本格的な要求が宗教的価値観を侮辱する者や暴徒、公共財産を破壊する者への断固たる対処である、ということです。

過去数日間、イラン国民は国内各州において数百万人規模の集会を開催し、イスラム教の神聖さを侮辱する輩や暴徒らへの嫌悪感を表明しました。こうした人々の集まりは、過去数日間にイラン国内で起こった動向が女性の権利の擁護や正当な抗議ではなく、宗教的価値観や国家主権に対する陰謀であることを示しました。

もう1つの重要な点は、数百万人もの人々による集会が政権の敵と反対者に対し、イラン国民が国内の治安と治安部隊の弱体化につながる動きに反対していることを証明したことです。ここ数日、暴徒らは多くの警察を殉教・負傷させ、大衆の目から見た警察のイメージダウンを狙って多くの工作に訴えました。しかし、26日月曜の集会に参加した数百万人もの群衆は、国内の治安確保・警備保安の責務を担う警察への支持を表明したのです。

 

もう1つの点は、過去数日間にわたり数百万人もの市民が、公共財産や人々に危害を加える違反者への、司法機関の断固たる処置を求めたことです。したがって、イランの各州都市において数百万人もの群集が集結したことは、単なる暴動を非難する側面をもつだけではなく、市民が侮辱行為や暴動の指導者および実行犯への断固たる対処を要求していることになります。

 

そして指摘されるべき最後の点は、イランイスラム体制の力の構成要素の 1 つが常に国民の支持だったことです。この要素は、過去数日間に再びクローズアップされました。こうした国民の支持こそが、過去44年間にわたりイラン体制の敵や反対派の野望をくじき、彼らを失望に追い込んだのです。イスラム革命の動きの延長線上にもこの大衆の支持が存在しています。敵の心理戦で宣伝されているものとは反対に、革命初期の世代から現在の学齢期の世代まで、さまざまな階層の人々がイスラム体制とその価値観を順守しており、一部苦情や抗議は決して、体制からの彼らの乖離を意味していないのです。

 


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