イラン情報省が、国内で発生した一連の出来事について声明発表
イラン情報省が声明を発表し、「国内の一部の地域で最近発生している出来事は、表立った側面と舞台裏に隠れた側面を有していた」としました。
テヘラン市内の警察署内で最近、クルド系イラン人女性マフサー・アミーニーさん(22)が脳死状態となり、病院に搬送されたものの3日後に死亡が確認されました。
イラン政府側の責任者らは、この事件に関する独立調査の実施を要請しています。
これまでの2週間にわたり、国内の一部の都市ではこの問題を口実に騒乱や暴動、公共物の損壊などが発生しました。
イラン情報省の声明では、「過去数日間、国の防衛者および、国家の体制と安全の守護者は、テロ組織系列因子や外国のスパイ機関の因子、米英の政府およびこれらに追従するサウジアラビアの直接干渉から、無知で騙された暴徒らにいたるまでの、一連の要因に遭遇していた」とされています。
さらに、「過去数日間に、反イランテロ組織モナーフェギン(MKO)とつながりのある者および因子49名が逮捕された。これらの人物は、アルバニアに潜伏するモナーフェギンの命令により、暴徒を扇動するフェイクニュースの作成に始まり、テロや破壊行為の組織化、スローガンへの方向付け、暴動の現場への直接参加、公共財産の破壊、警察への対抗のための装備、および公私用車両や公共施設への放火を目的とした爆発物の確保にいたるまでの活動を行っていた」としています。
また、「コムレ、デモクラット、パク、ペジャクとして知られるテログループの傭兵、国内西部国境地帯の両方でコルデスタンの人々に対して陰謀を企てていたこれらのグループの上層幹部の一部を含むテロ組織の77人の工作員が逮捕された。逮捕された人物の中には、イラクのクルド人自治区に住む組織の1つの本部のメンバーと幹部1名が含まれている」となっています。
そして、「36kgの爆発物を持ち込んでいたタクフィール派テロ組織の 5 人のメンバーが逮捕された」とされています。この声明によると、このテロ組織の因子は、混乱に乗じてこれにつけこみ、公の場や暴徒の間で爆撃を試み、爆発の責任を敵対側に転嫁し、当事者間の対立の激化を狙っていたということです。
イラン情報省はまた、「問題のテロリストらは、政府高官の暗殺に加えて、国内南部シーラーズと同北東部のマシュハドのショハダー広場で宗教儀式会場を爆破する計画を立てていたが、治安部隊の警戒によってすべて退けられた」としました。
加えて、「諜報組織・バハーイトは、シオニスト政権イスラエル占領下のハイファ (イスラエル) にある司令部の命令に従って、騒乱や暴動の現場に大規模に侵入し、破壊行為と公共物の破壊を助長した。これに基づいて最近、3 人のバハーイー教の指導者と 2 人のメディア チームのメンバーを含む、バハーイトの秘密の中核メンバーが逮捕された」と表明しています。
また、悪名高いパフラヴィー旧王朝政権と王党派に属する92人が暴動の現場や裏で身元を特定、逮捕されたほか、ドイツ、ポーランド、イタリア、フランス、オランダ、スウェーデンなどの国籍を持つ9人の外国人が、暴動の現場または陰謀の舞台裏に関与したとして逮捕されました。
テヘランおよび他の複数の州でも、外国メディアとつながりのある多くの因子も特定され、出頭を命じられました。
一方で今回の暴動や騒乱の舞台に少しでも関与または割って入った因子の出身国の大使館には、必要な警告が与えられています。