イラン大統領、「イラン政府は、アメリカの資産押収について国際司法裁判所に提訴した」
6月 16, 2016 20:05 Asia/Tokyo
イランのローハーニー大統領が、イラン政府は、アメリカがイラン中央銀行の資産およそ20億ドルを押収したことについて、正式に国際裁判所に提訴したと語りました。
イルナー通信によりますと、ローハーニー大統領は、15日水曜夜、演説を行い、「イラン政府は、国民の権利を回復し、20億ドルと損失額を取り戻すまで、この問題を追求する」と語りました。
また、「アメリカの裁判所は、違法な判決により、この資産はアメリカ人とレバノンで死亡した人々の遺族に支払われるべきだと主張したが、アメリカ人がレバノンで何をしていたのか、それがイランと何の関係があるのかは明らかではない」としました。
国際司法裁判所は、15日、声明の中で、イランの提訴を承認しました。
アメリカ最高裁判所は、4月、1983年にレバノンの首都ベイルートで起こった爆弾事件の犠牲者の遺族に、イランの凍結資産およそ20億ドルから賠償金が支払われることを許可する判決を下しました。
イランは、このベイルートのアメリカ海軍基地で起こった爆弾事件への関与を否定しています。
この事件では、アメリカ兵241人が死亡しました。