イラン刑務所火災;4人の死亡確認
10月 16, 2022 21:41 Asia/Tokyo
イラン司法府のメディア局が、テヘラン北部のエヴィン刑務所での火災について新たな詳細を発表しました。
司法府メディア局は、エヴィン刑務所の敷地内で15日土曜夜、金融犯罪および窃盗で収監された囚人らの一部の間で起きた衝突により、火災が発生したと発表しました。
この発表では、紛争が起き刑務所内の縫製作業場で火災が発生した後、刑務官がすぐに介入して紛争を鎮圧し、火災も刑務所内の消防が直ちに消し止めたとされました。
今回の新たな発表によりますと、所内の囚人は大多数が救助され、火災現場から安全な場所に移されました。 しかし、窃盗の罪で同所で服役中だった囚人4人は、火災の煙を吸い込んだことが原因で死亡しました。
また、この火災で61人の囚人が負傷したとされました。そのうち51人は救急で治療を受け、医療センターに入院したのは10人のみであったものの、4人は重傷であるということです。
さらに、エヴィン刑務所で紛争と火災が起きている間、暴力的で危険な罪を犯した囚人の一部が脱走を試みたものの、備え付けられたセキュリティのために失敗したことも報告されました。
メディア局は続けて、同刑務所の状況は夜中には正常に戻ったとし、同日夜の鎮火から1時間後には、囚人たちが家族を安心させるために連絡を取ることができるようになっていたと強調しました。
サーレヒー・テヘラン検事総長は、「エヴィン刑務所内での騒乱は、最近国内の一部都市で発生している暴動とは関係ない」とし、「治安関連の収監者の収監場所は、今回の火災や騒ぎが発生した窃盗犯・金融犯罪者の収監場所とは別であり、互いに遠く離れている」と語りました。