イランが、アジア向け原油価格を引き上げ
11月 15, 2022 14:33 Asia/Tokyo
イラン国営石油会社が、アジアの顧客へ輸出する原油の12月販売分公式価格を、各種原油で引き上げました。
イルナー通信によりますと、イラン国営石油会社の国際関連部署は、軽質原油、重質原油、および中質のフォロザン・ブレンド原油の12月分販売価格を、オマーンとUAEアラブ首長国連邦ドバイの平均価格よりそれぞれ5ドル35セント、1ドル85セント、1ドル95セント高く設定しました。
オマーンとドバイの平均原油価格は、西アジア産原油の基準価格とされています。
イランは、ヨーロッパ市場での軽質原油公式販売価格を、同地域の主要銘柄である北海ブレントより35セント、さらに重質原油およびフォロザン原油の価格も同様に、それぞれ4ドル40セントと4ドル30セント低く設定しました。
OPEC石油輸出国機構は、間接的情報により今年8月のイランの産油量が日量5000バレル増加したと報告しています。
イランは今月、日量257万2000バレルの石油を生産しています。
アメリカの制裁が継続している中でのイランの産油量増加は、制裁の失敗および、イラン経済に対する米の敵対的政策の影響の無効化にイランが成功したことを示すものです。
イランは、2018年より行われているアメリカの制裁以前、OPECではサウジアラビアとイラクに次ぐ第3位の石油生産国でした。