米哲学者チョムスキー氏、「米はイラン現体制の弱体化を追求」
(last modified Thu, 24 Nov 2022 12:56:31 GMT )
11月 24, 2022 21:56 Asia/Tokyo
  • チョムスキー氏
    チョムスキー氏

アメリカの著名な哲学者・言語学者のノーム・チョムスキー氏が、イラン国内での騒乱をアメリカが後押ししていることを認め、「アメリカは、イランのイスラム共和制を弱体化させるあらゆる工作を支援・幇助している」と語りました。

イランで騒乱が始まって以来、米国やその他の西側諸国は、新たな制裁、メディアのプロパガンダ、不当で過激な発言といった手段で、イラン国内での騒乱を継続させようとしてきました。

チョムスキー氏は、米ニュースサイト・トゥルースアウトのインタビューで、最近のイラン国内の暴動について、「1979年以来主な敵であったイランの弱体化工作をアメリカが支援していることは疑いの余地がない」と述べています。

また、イラクの独裁者・故サッダームをアメリカが支持していたことに言及し、「アメリカは、犯罪と言うに等しい対イラン戦争でサッダームを徹底的に支持した」としました。

さらに、イランに対するアメリカの対イラン圧力行使政策について、「イラク・イラン戦争の終結後、アメリカはイランに厳しい制裁を課した。当時のブッシュ(父)米大統領は、イラクの原子力技術者を米国に招待して、核兵器製造に関する高度な訓練を受けさせ、サッダームに対するアメリカの確固たる支持を続けるためにイラクに高等代表団を派遣した」と語っています。

チョムスキー氏はまた、欧米諸国の対イラン制裁が同国市民の苦しみを悪化させる原因だとし、「ヨーロッパはイランとの通商協力を投資、貿易、資源抽出の機会と見なしているが、アメリカの対イラン政策により、彼らにとってのこれらの機会はすべては遮断されている」と述べました。

 


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