チョムスキー氏、「米は自国や世界の市民の平和にとっての脅威」
(last modified Tue, 09 Aug 2022 08:48:51 GMT )
8月 09, 2022 17:48 Asia/Tokyo
  • ノーム・チョムスキー氏
    ノーム・チョムスキー氏

アメリカの著名な言語哲学者のノーム・チョムスキー氏が、「アメリカは凋落しつつある勢力であり、世界や自国市民の平和にとっての脅威である」と語りました。

チョムスキー氏は8日月曜、アメリカのニュースサイト「トゥルース・アウト」のインタビューで、「アメリカの状況の深刻さは、何よりも『国内からの打撃』に起因する」と述べました。

チョムスキー氏は、「アメリカは、NATO北大西洋条約機構を西側諸国からロシア国境まで拡大することで、自らの権益を保持し、アジアでも中国を包囲する番人的な国々の同盟を結成している」としました。

同氏によると、今年2月末に勃発したウクライナ戦争が明瞭に示したのは、「欧州はNATOドクトリンに忠実であり、ロシアを弱体化させウクライナに損害を被らせるという米国政府の目的を受け入れたこと」だということです。

そして、「このような協調を欠いた状況で、ドイツに依存した欧州は凋落し、ロシアは豊富な天然資源を背景に、中国に対する戦略に注力し、ユーラシア大陸を発展させるだろう」としました。

また、「アメリカの危機は大部分は国内問題である。アメリカは、他の富裕国と比較して、国民の死亡率が高い国だ。これは、19世紀以降の民主主義の土台を崩し、政治的に無関心な民間システムの構築をめざす計画が進んでいる中でのことだ」と述べました。

 


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