イランが、ウクライナ戦争終結への協力準備を表明

イランのライースィー大統領が、ロシアのプーチン大統領と行った電話会談において、自国がウクライナ戦争の終結に向けて積極的かつ建設的に役割を果たす準備があることを強調しました。

イランとロシア両国の大統領は、11日水曜に電話会談を行い、二国間および地域的な協力の拡大について話し合いました。

イルナー通信によりますと、ライースィー大統領はプーチン大統領とのこの電話会談において、コーカサスやシリアのような地域の問題の解決法は協力と連携によってのみ可能だと強調し、「イランは常に、地域の意見一致の強化および外国の干渉の有害性を強調している」と述べました。

さらに、シリア問題の解決に向けた努力にも触れ、シリア情勢の緊張緩和に向けた政策的な枠組み・アスタナ（カザフスタン首都）プロセスを中心に据えることを強調しました。また、イランがウクライナでの紛争終結と平和確立に向けて、積極的かつ建設的に役割を果たす準備があることを表明しました。

一方、プーチン大統領もこの電話会談で、「全面的な経済協力は両国の関係にとって非常に実り多いものである。トランジット輸送やエネルギーといった分野を含むニ国間の協力拡大は、ユーラシア地域の経済全体に有益になる」と述べました。

また、ウクライナでの和平確立に向けたイランのイニシアチブを歓迎するとともに、アスタナ・プロセスの枠組みでのシリア問題解決に向け連携していくことを強調しました。

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