イラン外務省報道官、「イスラム革命防衛隊は地域における米の覇権戦略を撹乱」
1月 26, 2023 16:00 Asia/Tokyo
イラン外務省のキャンアーニー報道官が、「イスラム革命防衛隊は、我が国の力を構成する柱の1つであり、人種主義体制のシオニスト政権イスラエルに屈辱を与え、地域で米国が行う覇権戦略を撹乱している」と述べました。
キャンアーニー報道官は25日水曜、ツイッターにおいて、アメリカのイラン国民に対する敵対的行動とイスラム革命防衛隊への怒りの理由について触れ、「米政府による敵対的行動やイランの人々への圧政・犯罪の側面は、その当局者らがかざす人権が見せかけの政治的ジェスチャーであり、それを道具として利用している様を、良く示している」としました。
そして、「クーデター計画、8年に及んだ押し付けられた戦争(=1980年代のイラン・イラク戦争)での侵略者側への全面的支援、意図的なイラン旅客機撃墜、ハイブリッド戦争の実施、反イラン・テロ組織MKOモナーフェギンの支援、制裁および最大限の圧力政策などは、米政権がイラン国民に対して行ってきた数え切れないほどの犯罪の一例にすぎない」と続けました。
これに先立つ23日月曜、アメリカ国務省のプライス報道官は記者会見において、「我が国は、イランイスラム革命防衛隊に対する欧州の強力な根本的アプローチを歓迎する」と述べていました。
欧州議会は今月18日、EUが指定するテロ組織のリストにイスラム革命防衛隊を加えることを決定しました。
もっとも、この決定は命令ではなく、あくまでも要請という形になっています。
また、EU外務理事会が23日月曜に開いた会合では、イランイスラム革命防衛隊のテロ指定リスト追加は見送られました。