2月 08, 2023 17:14 Asia/Tokyo

米音楽界の祭典「第65回グラミー賞」の特別賞「社会を変えた最優秀楽曲」賞に選ばれたシェルヴィーン・ハージープールさんが、自身のツイッターでアメリカ政府に対する嫌悪感を表明しました。

イラン人歌手シェルヴィーン・ハージープールさんの曲は、米ロサンゼルスで今月5日に行われた第65回グラミー賞の授賞式で、特別賞「社会を変えた最優秀楽曲」に選ばれました。

イルナー通信によりますと、ハージープールさんは授賞の後、ツイッターにおいて、「私とすべてのイランの人々は、今回の受賞に喜んでいる。しかし、言っておくべきは、イランや地域の人々の生活や喜びの大部分が、今回のグラミー賞のプレゼンターとなったジル・バイデン氏の夫であるジョー・バイデン米大統領の政府によって破壊されたことである」としました。

 

今回のグラミー賞のプレゼンターとなったジル・バイデン氏

 

また、「今回のプレゼンターが誰か芸術家であればよかったのにと思う」としながら、「私は、あらゆる美しさを兼ね備えた親愛なるわが国を愛しており、ここに残るだろう」と述べています。

米国を中心とする各国では、音楽や映画を含むさまざまな芸術分野で毎年開催される各種のフェスティバルが、常に政治当局介入による影響を受けてきました。特にこの10年間は、受賞作品の選出に関する政治的介入がより顕著になっており、授与された賞の一部には、アメリカの外交政策の影響を世界情勢、特にアメリカの敵や競争相手に対して与えるという目的が垣間見えています。

一例として、1979年のイスラム革命直後のテヘランで占拠された米大使館から逃亡する数人のアメリカ人外交官を題材とした、史実に対し不完全で偏った内容の2012年公開の米映画「アルゴ」は、ゴールデングローブ賞やアカデミー賞に選ばれています。

 


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