在外イラン反体制連合が事実上崩壊
(last modified Mon, 24 Apr 2023 09:20:47 GMT )
4月 24, 2023 18:20 Asia/Tokyo
  • 在外イラン反体制連合
    在外イラン反体制連合

国外在住のイラン人らが結成する反体制連合が、形成から半年が経過した後、事実上崩壊した形となっています。

ファールス通信によりますと、マスィー・アリーネジャード氏(在米女性ジャーナリスト)、ハーメド・エスマイリユーン氏、レザー・パフラヴィー氏 (イラン最後の国王の息子)、アブドッラー・モフタディー氏、ナーザニーン・ボンヤーディー氏を主要メンバーとする在外イラン反体制連合は、複数の国の資金と援助を受けたにもかかわらず、崩壊しました。

反イラン組織モナーフェギン(MKO)に近い人物で、在外ペルシャ語チャンネル・イランインターナショナルの支援を受けているエスマイリユーン氏は、イラン反体制連合から脱退し、その理由について、「圧力団体が外部から非民主的な方法で集団に自らの見解を押し付けようとしてきた。見解の押し付けは民主主義とは相容れないもので、組織のメンバーの一人ではなく、その組織のメンバーらの集団合意が、民主主義運動の条件である」と述べています。

また、イラン・インターナショナルとのインタビューで、旧パフラヴィー国王の息子レザー・パフラヴィー氏への対抗を断言するとともに、在外イラン反体制連合のかく乱や、連合内の機密情報の外部への漏洩・組織的な拡散、SNS内での支持者らによるメンバーの立場つぶしのかどで同氏を非難するとともに、「このようなやり方や行動により、そもそも最初から崩壊ははっきりしていた」と語りました。

これに先立ち、この連合からのナーザニン・ボンヤーディー氏の無断での突然の脱退と、SNS上における同氏の活動の停止も話題になっていましたが、このことはこの人物が同連合内でそれほど有力な立場ではなかったことから、それほど重視されていませんでした。

現在、この連合のリーダーのうちで残っているのは、アリーネジャード氏のみとなっています。この人物は、イラン国内の抗議者の流血や生命を取引することで、イランに敵対する国から資金援助を受けて、現在う良好な財政状況にあります。

先週、米国連邦政府の支出に関する公式情報の公開データ源であるウェブサイト www.usaspending.gov は、米国連邦政府から契約または助成金の形で資金を受け取った組織および人々のリストを公開しました。 この中には、マスィー・アリーネジャード氏の名前もあり、同氏が2013年から2023年までに米国政府から合計 72万7410ドルを受け取ったことが発表されました。

これらの金銭は、2013年から2023年までの間に、米国連邦政府のワールド メディア機関とアリーネジャード氏との契約に基づき同氏の個人口座に入金されたものであり、同氏に対する給与ではありません。

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram     Twitter     urmediem